引退が相次ぐジャニーズグループ
日本の男性アイドル業界をリードし続け、一大帝国を築き上げたといっても過言ではないジャニーズ事務所ですが、2019年に事務所トップであるジャニー喜多川氏が亡くなって以来、所属タレントの離脱が相次いでいます。2016年には国民的グループであったSMAPが解散し、メンバーのうち3名はそのまま退所を決めました。
その後も、20年末に嵐と少年隊が活動休止となり、21年3月末にはTOKIOの長瀬智也さん(42)の退所が決まっています。不祥事で退所となったタレントさんもいたり、TOKIOは不安定な状態だったのでしょうか。音楽活動は行えていない状態です。そして、6人組の「V6」が今年2021念11月1日をもって解散すると発表されました。11月1日は1995年にCDデビューした記念日で、26年の活動に幕を閉じる形になります。メンバーの中では森田剛(42)さんだけは事務所を退所する予定とのことですが、昨年から退所発表となったのは森田剛さんで実に8人目となります。
V6が解散することにより、KinKiKidsを除くと、音楽活動をしているグループではNEWSが最古参になりました。ここ2年足らずの間で、世代交代が一気に進んだことになります。
2016年にジャニー喜多川氏が亡くなって影響を免れなかったジャニーズ事務所ですが、その後も現在までの短期間でさまざま転機を迎えています。
2018年に滝沢秀明さんが芸能活動を引退し、ジャニーさんの後継者として、ジャニーズ事務所副社長となったのは記憶に新しいところです。また、滝沢秀明さんは、ジャニーズ Jr.の育成などを行う株式会社ジャニーズアイランドの代表取締役社長にも就任しています。
ジャニーズ事務所では、その一年後の2019年9月にも、経営陣が再編成され、新体制へと移行していたようです。古参の社員は定年や退職となり、タレントのみならず内部でも人員交代が相次いだそう。「精神的な支柱だったジャニー喜多川さんの逝去をきっかけに様々な状況が変わり、所属タレントがいろいろと考えるようになった」と考えるテレビ局関係者も多いようです。
ただし、世代交代は悪いことばかりではないでしょう。よく知ったアイドルが引退していく姿を見るのは寂しく感じますが、一方で、若い才能が活躍する機会が増えることも意味します。現在の世代交代期を過ぎれば、きっと、また新しい人気者が現れるのは間違いありません。